外車を運転する際の注意点
普段日本車を運転していると、外車を運転したときに戸惑うことがあります。そこでこのページでは、外車を運転する際の注意点をまとめました。日本車と外車の違いや教習が受けられるスクールについての情報もまとめていますので、お役立てください。
ワイパーとウインカーが逆
外車と日本車では、ワイパーとウインカーが逆になっています。外車に初めて乗ったときに間違いやすい点ですので、覚えておきましょう。日本車の感覚で運転していると、ウインカーを出すつもりがワイパーをつけていたという現象が起こりかねません。
慣れるまで運転しづらい
右ハンドルでの運転に慣れていると、左ハンドルに慣れるまでは運転しづらいでしょう。左右が逆になると運転の感覚をつかむまでに時間がかかってしまいます。慣れてしまえば問題なく運転できますが、慣れるまでは運転のしにくさを感じるかもしれません。
駐車の際降りにくいことも
左ハンドルの場合、駐車で左に寄せると運転席側から降りづらいという点がデメリットです。右ハンドルであれば、左に障害物があっても乗り降りしやすいですが、左ハンドルは逆になるので降りづらくなってしまいます。
日本車と外車の違い
日本車と外車には、大きく4つの違いがあります。
安全性
運転手として車に乗るうえで怖いのが、交通事故です。日本車でも外車でも安全性には注意を払って開発されていますが、国によって考え方や開発のポイントが異なるので注意してください。
国を問わずに搭載されているのは、前方車との衝突回避システムや、進路の自動修正システムなどです。このようなシステムは、国を問わず多くの車に搭載されています。
日本車の場合は、歩行者との交通事故に配慮した開発をしています。そのため、ボディが衝撃を吸収する素材で作られていることが多いです。外車は自動車同士の事故を想定して開発されることが多く、ボディの剛性を高めるよう作られています。
どちらにしても近年の車は安全に配慮されており、開発のポイントは違えど安全性は向上していると言えるでしょう。
加速やハンドリング
車は、走行性や振動の有無、車内空間によって快適性、乗り心地の良さに差が出ます。
加速については、外車の方が優れているのが一般的です。アクセルを軽く踏むだけで加速でき、ハンドリング性の高さもあります。外車はボディやサスペンションが上部に作られているため、ハンドリングもスムーズです。
外車にはサスペンションが使われているため、衝撃も吸収します。運転中の揺れや騒音も少なく、車内空間も快適です。日本車でもサスペンションは使われていますが、軽く作られているため街乗りでは揺れの少なさを実感できます。外車の場合は、高速走行においてより安定します。
運転時の性能
日本車と外車、運転時の性能にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
日本車は街乗りで快適にドライブできるように作られていることが多く、路面の段差などでも衝撃を感じにくいのが特徴です。サスペンションが軽いため、車体の安定性は低く、高速走行では安定性が低くなる傾向があります。
一方で、外車は頑丈なボディとパワフルなエンジンによって路面からの衝撃を受け止めるため、衝撃を感じにくく、耐久性も高くなっています。以前の外車は燃費が悪い車も多くありましたが、近年は改良を重ねて軽量化。燃費性能も徐々に向上しています。
日本車は耐久性では劣りますが、パーツが壊れにくい点が強みです。近年は、自動運転や衝突防止装置が搭載された車も多く、運転時の性能も年々向上しています。
環境性能にも違いがある
現代の日本車の主流は、ハイブリッドモデルの車です。燃費の良さが重視されることが多く、エコカーなどの環境性能に優れた車が求められています。
一方で、外車の主流はダウンサイジングターボやグリーンディーゼルエンジンです。海外では燃費性能も求められていますが、それよりも走行性能を重視する傾向が強いためです。また、外車のほとんどはガソリンにはハイオクを使用するため、ガソリン代も高くなります。日本車であればガソリンはレギュラーで、燃費が良いためガソリン代が安く済みます。燃費の良さや環境性能に限ってみれば、多くの日本車の方が優れていると言えるでしょう。
左ハンドルの教習が受けられるスクールもある
左ハンドルでの運転に慣れていない方向けに、左ハンドルの教習が受けられるスクールもあります。教習者で左ハンドルの運転を練習できるため、運転に不安を抱いている方におすすめです。スクールによっては、希望するコースや時間帯を選べたり、要望に合わせた内容で教習を受けることもできます。左ハンドルに慣れていない場合は、スクールで教習を受けておくと安心です。
現在は右ハンドルの外車が増えている
外車と言えば左ハンドルが一般的ですが、現在は右ハンドルの外車も増えています。右ハンドルが増えた理由は、運転のしやすさです。利便性が求められる現代においては、右ハンドルの見た目やステータスよりも、運転のしやすさが重視されています。
日本で運転するのであれば、右ハンドルが圧倒的に運転しやすいでしょう。
右ハンドルでもウインカーは左の理由
右ハンドルの外車であっても、ウインカーとワイパーの位置は外車のままです。右ハンドルでもウインカーが左にあるのは、国際規格のISOによって規定されているためです。ISOで右ハンドルとワイパーの位置が決められている限り、ハンドルの位置が変わっても関係ありません。
日本車のウインカーが右なのは、JIS規格で定められているためです。右がウインカーになっているのは世界的にも珍しく、ほとんどの国では左がウインカーと定められています。
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