役員運転手は、待機時間が発生しやすい仕事です。待機時間は休憩時間ではなく、業務時間です。役員運転手自身の裁量で業務内容を決めることも少なくありません。役員運転手は待機時間に何をしているのでしょうか?ここでは、待機時間の取り扱いと待機時間の使い方について紹介します。
役員運転手は、役員を乗せて運転している時間以外は待機時間になることが多いでしょう。待機時間は労働時間になるのか気になるかもしれません。役員運転手にとって、メイン業務は運転です。しかし運転していない時間も、ルートのチェックや車の清掃・整備など、様々な業務を行います。役員運転手の待機時間は労働時間です。
役員運転手の業務時間は、基本的には一般的な会社員と同じ9時から18時。1時間の休憩があります。拘束時間は9時間が基本です。しかし、役員は必ずしも9時から18時の間しか移動しないわけではありません。たとえば、休日に接待ゴルフがあれば、早朝から迎えに行くことになります。夜の会食やお通夜へ参加することがあるかもしれません。役員が帰宅するまで拘束されます。このような業務時間外の労働も多いのが役員運転手の特徴です。
運転している時間は、役員を送迎する時間です。役員が自宅から出社するとき、会社から取引先まで移動するとき、仕事を終えて帰宅するときなど、役員が移動する時間が運転している時間になります。1日のうち2~4時間程度は運転の時間です。もちろん、役員のスケジュールによって、時間は変動します。
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役員を安全に目的地まで送ることは、役員運転手最大の使命です。待機中は、車の点検や掃除をします。雨で汚れたときはとくにすぐ掃除をすると役員車に相応しい輝きを取り戻します。ガラスやミラーもこまめに清掃するのが意識の高い役員運転手です。掃除用のタオルやペットボトルに入れた水を常備しておくといいでしょう。
遠方への移動を控えているときや行ったことがない場所にいくときには、ルート検索をします。行き慣れた場所でも、ルート検索して道路情報を確認しておくことは大切です。天気や工事、事故などで渋滞しているかもしれません。スケジュールがタイトだと、予定に間に合わない可能性も出てしまいます。待機時間は、渋滞情報・道路情報チェックができる貴重な時間です。
役員運転手は、基本的にカーナビを使いません。土地勘を養うことが大切です。渋滞が発生しても、すぐに別ルートに回避できるように、地理研究をしています。待機中に勝手に車を使うわけにはいきません。紙の地図、グーグルマップなどで学ぶといいでしょう。
役員運転手は、秘書業務を兼任するケースもあります。兼任する場合は、運転していない時間が秘書業務の時間です。スケジュール調整や電話・メール対応などを行います。兼任の場合は、採用されたときから秘書業務と兼任するケースが多いです。採用後に兼任してほしいとオファーを受ける可能性もあります。
社内で待機している時間は、他部署の手伝いをすることもあります。郵便物の仕分けや書類整理など、他部署でもできる簡単な作業です。もちろん、採用時の契約内容になければ、無理に手伝う必要はありません。余裕があって何か作業したいときは、お手伝いを申し出るといいでしょう。
買い物やクリーニングの受け取りなどの頼まれごとを片付けるのも待機時間です。遠方に出張している場合は、お土産の購入をすることもあります。食事の予約も任されるかもしれません。運転以外にも柔軟に対応できると重宝されるでしょう。
待機時間は、役員運転手にとって貴重な時間です。後の予定を確認してルート確認をしたり、車を清掃したり、道路の勉強をしたりと、できることはたくさんあります。待機時間を活用して、役員が喜ぶ優秀な役員運転手になりましょう。
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