役員運転手として信頼され活躍するための第一条件は、守秘義務を守れる運転手であることです。なぜ守秘義務を守ることが大切なのかを理解して、情報を漏らさないよう気をつけてください。ここでは、役員運転手にとって守秘義務が重要な理由と絶対に漏らしてはいけない情報を紹介します。
情報漏洩はしばしば大問題となりニュースでも報道されています。企業の機密情報が外部に漏れると、株価へ大きく影響し、その企業の経営や資産にとって大きなダメージになりかねません。資産だけではなく、企業のイメージも低下し信頼を取り戻すために時間がかかります。
機密情報を口外すると、運転手本人が懲戒処分を受けることになります。懲戒解雇の可能性も否定できません。損害賠償請求を受ける可能性もあります。守秘義務を守れない運転手は、どこも雇いたくありません。解雇された後、役員運転手としての再就職も困難になるでしょう。
情報漏洩によって懸念される犯罪行為の筆頭がインサイダー取引です。また、情報をたてに恐喝が発生する可能性もあります。情報漏洩は、企業の損失だけではなく、犯罪にもつながる行為です。
役員は車内で仕事をします。ときには客を乗せて仕事の話をすることもあるでしょう。役員運転手は様々な情報に触れます。基本的にはすべてのことを口外してはいけません。ここでは、特に守秘しなければならない重要な情報を確認しておきましょう。
乗客である役員の個人情報に触れる機会は多いでしょう。乗車中にプライベートの電話がかかってくるかもしれません。雑談をする中で、役員から運転手に対して秘密をもらすこともあるでしょう。乗客の個人情報を知っても口外してはいけません。
役員の電話や同乗者との会話から、新商品や特許取得情報などの重大でニュース性の高い情報を知るかもしれません。公表前の社外秘情報だった場合、そのニュースはインサイダー取引につながりやすい情報です。「公表されていると思ってうっかり口外してしまった」ということにならないよう、車内で知ったことはすべて口外しないと肝に銘じておきましょう。
同様に新規開拓によって取引関係になった企業名を知る機会もあります。新しい取引関係や提携情報も、重大な機密情報です。関係構築前にライバル企業に漏れると、妨害されるかもしれません。また、合併や子会社設立の情報は、株価により大きな影響を与えます。役員が嬉しそうに話していると口外してもいいような気がするかもしれませんが、運転手を信頼して話しているだけです。決して口外しないようにしてください。
商品や取引先などと異なり、機密情報であることに気づきにくい情報が人事情報です。人事は組織で働く人にとって、心理的な影響が大きいもの。左遷や出向、役員の入れ替わりなどの情報を知ると、誰がどのように受け取るか分かりません。社内の不和や軋轢が生まれてしまう可能性もあるでしょう。それによって経営を揺るがす事態に発展しないとも言えません。軽い気持ちで情報を漏らさないよう、気を引き締めて業務に取り組みましょう。
役員運転手は、様々な情報を見聞きする仕事です。その情報は、企業の経営にとって大きな影響を与える可能性があります。守秘義務は、役員運転手として信頼されるために、最も重要な義務です。軽い気持ちで重大な情報を漏らさないよう、どのような情報が危険なのかをこの記事で再確認してください。
引用元:トランスアクト公式サイト
(https://driveforyou.jp/)
引用元:オートシステム公式サイト
(https://www.autosystem.co.jp/)
引用元:セーフティ公式サイト
(https://www.safety-ssm.co.jp/)
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